福祉事業所の就職サポートの真実 2025.7更新

ラスターくん

こんにちは、廣瀬さん。今日はどんなお話?

廣瀬

こんにちは。今日は、障害福祉サービスを利用している方が「一般就労」に移行するためのサポート体制について、お話ししていきますね。

目次

障害福祉サービス利用者の一般就労はなぜ難しい?その背景と課題

一般就労って大変そうだけど、どんな課題があるの?

国としては障害のある方の一般就労を推進していますが、実際には課題がたくさんあるんです。たとえば、就労継続支援事業所では「定員割れ」を防ぐために、利用者をすぐに送り出せないことも。

つまり、辞めてもらうと経営的に厳しいってこと?

そうなんです。制度や事業所側の事情があって、ステップアップが難しいこともあるんですよ。

就労継続支援B型の役割|収入と社会参加の第一歩

B型事業所って、どんなことをする場所なの?

「B型では、生産活動を通じて体力づくりや生活リズムを整えたり、人との関わりを持ったりできます。生活保護を受けながら通っている方も多いですよ。

収入があると生活保護って減るんだよね?

はい、でもそれでも通う価値は大きいです。自分のペースで働く準備ができる大切な場所です。

就労へのステップアップ|B型→A型→就労移行支援の流れを解説

一般就労に行くにはどういうステップがあるの?

大きく分けて、B型→A型→就労移行支援という流れが一般的です。

B型での基礎づくり

まずB型で、短時間の軽作業を通じて「働くこと」に慣れます。

A型での実践的な訓練

次にA型では、雇用契約を結び、より一般就労に近い形での実務経験を積みます。

就労移行支援での就職準備

そして就労移行支援で、個別支援計画に基づいて職業訓練や就職活動のサポートを受けます。

就労移行支援とは?2年間で目指す一般就労とそのサポート内容

就労移行支援ってどんなところ?

「最長2年間、利用者が自分に合った仕事に就くことを目指す制度です。職場体験や履歴書の書き方、面接練習など幅広いサポートがあります。

延長もできるの?

「そうですね。就労移行支援は2年間が基本ですが、必要に応じて延長が認められる場合もあります。また、訓練の後は、利用者の適性に合わせた企業への就職が目指されます。」

一般就労はゴールではなくスタート|長く働き続けるための環境づくり

「なるほど、段階的にサポートしていくんだね。でも、一般就労がゴールじゃないってどういうこと?」

まず、一般就労はゴールではなくスタート地点と考えられています。障害者が長く働ける環境を整えることが大切です。

たとえば?

「合理的配慮」がキーワードです。企業側が障害のある方に配慮しながら働けるように工夫することが求められます。

合理的配慮の例:サングラスの着用を許可(感覚過敏)
        業務量の調整
        通院配慮
        在宅勤務 など

B型・A型・就労移行の違いと役割のまとめ

種別特徴働き方支援の目的
B型雇用契約なし軽作業・短時間働く準備、生活の安定
A型雇用契約あり長時間・実務経験実践的な訓練と自信づくり
就労移行雇用契約なし職業訓練・就活支援一般就労への移行

まとめ:段階的なサポートで「無理なく働ける」未来へ

福祉サービスは、ただの支援ではなく、自分らしい働き方を見つけるためのステップです。焦らず、自分のペースで進めば大丈夫ですよ。

ふむふむ、それぞれの事業所が役割を分担してるんだね。でも、利用者にとっての負担が大きすぎたらどうするの?

負担が大きすぎると感じた場合は、一段戻っても大丈夫です。事業所間の橋渡しがきちんとできていれば、柔軟なサポートが可能です。大切なのは、利用者一人ひとりの適性やゴールに合わせた支援を提供することです。

無理なく、自分らしく。そんな働き方を目指していきたいな!

目次