
こんにちは!今日は「発達障害」について、基本的なところから一緒に学んでいきませんか?



よく聞く言葉だけど、実はあまり詳しく知らないんだよね。
基本編:発達障害って何?



大丈夫ですよ。まず一番大切なことからお伝えしますね。発達障害は「病気」ではありません。
生まれつきの脳の特性によって起こるものです。心や体の不調とは違うんですよ。



どんな特徴があるの?



そうですね。一番の特徴は、能力の凸凹がとても大きいことです。
- 得意分野では優れた能力を発揮する
- 反対に、特定の分野は極端に苦手



誰にでも得意・不得意はありますが、発達障害がある場合はその差が非常に大きく、日常生活に支障をきたすことがあります。



どんな種類があるの?



主な種類はこちらです
・自閉症スペクトラム(ASD)
・アスペルガー症候群
・注意欠如・多動性障害(ADHD)
・学習障害(LD)
・チック障害 吃音(症) など
※複数のタイプを併せ持つこともあります。



特性を理解して、その人に合った環境や方法を工夫することが大切です。そうすれば、本来持っている力を活かすことができますよ。
分類編:主な3つのタイプについて詳しく解説



発達障害は、行動や認知の特徴によって、様々な種類に分類されます。主なものとして、3つが挙げられます。
自閉症スペクトラム障害(ASD) 人口の1%
- 相手の気持ちを理解することが苦手
- 友人ができにくく、笑顔が少ない傾向
- 言葉の発達が遅い、オウム返しが多い
- 手のひらをひらひらさせる、積み木を一定の順番で積むなどの反復的行動
注意欠如・多動性障害(ADHD) 人口の2.5%
注意欠如・多動性障害は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる。
年齢や発達に不釣り合いな行動が仕事や学業、日常のコミュニケーションに支障をきたすことがあります。
- 不注意:集中力が続かない、忘れ物が多い
- 衝動性:思ったことをすぐ口に出す、行動する
- 多動性:落ち着きがなく、手足を常に動かす
学習障害(LD)人口の約2~10%
知的能力には問題がないのに、読む、書く、計算する等の特定の事柄だけが特に苦手。
小学校2〜4年生頃に明らかになりやすく、学業や日常生活で困難が生じます。
対応編:どうサポートすればいい?



発達障害は薬で治せないの?



発達障害は病気ではないため、薬で「完治」することはありません。でも、特性を理解し、日常生活の工夫や支援を取り入れることで生活は大きく改善できます。
自閉症スペクトラムの対処法
- 長所を活かした環境づくり
- コミュニケーションや適応力を伸ばす教育
- 不眠や行動問題には薬を使う場合もあります
注意欠如・多動性障害(ADHD)の治療
- チェックリストやスケジュール帳で忘れ物防止
- 無理に集中力だけに頼らず「仕組み」でサポート
- 症状を緩和する薬の使用も可能です
学習障害(LD)の治療
- 読みやすい大きな文字、書きやすいノートなど環境を工夫
- 絵や図を使って理解を促す
- 家族・学校・医療機関で情報共有し、本人を責めない



本人の努力だけに頼るんじゃなくて環境を整えることが大切なんだね。



その通りです。発達障害は外見からは分かりにくいため、「わがまま」や「努力不足」と誤解されがちです。それがご本人を一番苦しめてしまいます。一人ひとりの特性を理解し、力を発揮できる環境を整えていくことが大切ですね。
まとめ



一番大切な事は、発達障害は「個性」の一つだということを理解することです。
・病気や不調ではなく、生まれつきの脳の特性
・適切な理解と支援があれば、持っている力を十分に活かせる
・ 周囲の理解と協力が何より重要



福祉事業所では、さまざまな背景や特性を持つ方が働いています。一人ひとりの特性を理解し、力を発揮できる環境を整えていくことが、私たち支援者の大切な役割なんです。



よくわかったよ。今日お話を聞けてよかった。ありがとうございました!